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【Doshisha-now】 №008 阪田美枝さん(文学部出身)

【Doshisha-now】№008 阪田美枝さん 

 

同志社大学文学部出身で、定年まで同志社女子大学に勤務。80歳で同志社大大学院。
このエネルギッシュな阪田美枝さんを紹介する。

 

最初の情報は、朝日新聞の2021年9月23日朝刊(ひと)の欄で「消えゆく「仕事唄」
をテーマに修士論文を書いた」と紹介されていたものであるが、

そこに元社会学部の宇治郷毅先生から追加情報をいただきこれを書いている。

 

「仕事唄(うた)」とは、かつて職人が作業しながら歌った唄(うた)である。
それに興味を持った坂田さんは、その資料と実態を求めて50年も全国各地を探し歩いた。

 

集まった曲は「紙すき唄」「酒造り唄」など約200曲。
取材のテープは600本以上になった。

 

唄と歌詞を合わせたデータベースとしての公開を目的に、
分類やデータ作成構築法を学ぶため2019年大学院に入学。
今年卒業して、その公開準備中。

 

彼女は京都の旅館の娘で、長唄の師範も持ち、同窓会活動、
同志社大学理事・評議員とパワフルな方で、1990年にはその本(CDつき)を出された。
これは日本で唯一のもの。

 

これからも歌詞の字幕を付けるなど作業がまだ残っているとのこと。
著書に、1992年『日本の紙漉き唄』、1999年『定本 日本の酒造り唄』、
2011年『―日本の心―2000年紀「和紙総監」』(全12巻)がある。

 

区切りがついたら果たしたい夢がもう一つあるという。
それは「杜氏(とうじ)を支えた妻たちを通しての女性史」を書きたい。

 

これだけ長期にわたり一筋の道を追求している方は少ない。
公開されれば、その真価が認められ、国(文化庁)から表彰されるだけの価値はあるとい
う声も聞かれる。

 

文責/多田直彦〔1960年(昭和35年)文学部卒〕