同志社東京校友会

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同志社ファンを増やす会

第61号・平成27(2015)年5月1日
同志社ファンを増やす会 発行
hgf02421@doshisha-u.net
新島襄と同志社についてもっと知ろう
深く学べば、母校の良さが見え、同志社ファンになる。
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【テキストはこちらからダウンロード PDF:475KB】

 

1.水谷理事長ご講演記録「志の中で」から(5)、(6)

上記の講演を敷衍・要約した原稿を水谷理事長様より頂戴いたしました。
長文ですので、いくつかに分けてお届けしています。
今号は次の二つです
5.新島のキリスト教会への貢献
6.キリスト教的良心とは


5.新島のキリスト教会への貢献


新島の亡骸は京都に運ばれて、若王子山頂に1月27日に埋葬されますが、その葬儀の際に勝海舟が揮毫した次の二つの幟が掲げられました。
「自由教育 自治教会 両者併行 国家万歳」
「彼等は世から取らんとす 我等は世に与へんと欲す」
新島は教育者として知られていますが、明治期の日本におけるキリスト教会の発展にも尽くした人です。ボストン到着の翌年(1866年12月30日)にキリスト教の洗礼を受け、帰国前にアメリカで按手礼を受けて牧師となり、また新島を支援した宣教団体アメリカン・ボード派遣の宣教師として日本に戻ってきた新島は、亡くなるまでに彼が後押しをしておおよそ50の教会を全国に設立しています。全国における自治教会の発展は彼の大きな願いであったと言うことができます。そして、それと同時に同志社における自由教育の発展は彼の畢生の大事業でした。そのために、新島は同志社教育の賛同者、協力者に訴える文章を繰り返し書いています。そのうちの最も有名なものは、1888年に徳富蘇峰に自分の考え方を提示して、それに基づいた文章の作成を依頼し、できあがった「同志社大学設立の旨意」(以下「旨意」)でしょう。それは新島襄の名前で1888(明治21)年11月に全国紙や雑誌に公表されました。同志社大学の入学式ではこの「同志社大学設立の旨意」の抜粋を学生支援センター所長が朗読することが恒例になっています。

 

6.キリスト教的良心とは
この「旨意」の中には同志社教育の中核となる「良心」という語が出てくる二つの箇所があります。一つは、「独り技芸才能ある人物を教育するに止まらず、所謂る良心を手腕に運用するの人物を出さん事を勉めたりき」というものです。人は何を手腕、手足として生きて行くべきか、ソロバンや何らかの技術、資格などが思い浮かびますが、新島はそのように具体的に役だつものではなく「良心」を手腕に用いていく人物を養成したいと言うのです。もう一つは「吾人は即ち此の一国の良心とも謂ふ可き人々を養成せんと欲す」です。ちなみに、もう一つ有名な「良心之全身に充満したる丈夫の起り来らん事を」という言葉は、新島が亡くなる二ヶ月前に生徒であった横田安止に宛てた手紙に出てくる言葉です。この良心とは何かというテーマを取り扱って今年度(2014年度)から同志社大学では「良心学」という授業が行われ始めました。同志社におけるこの言葉の背景にはキリスト教的良心理解がありますが、簡潔に良心という言葉の意味をこの「旨意」の中の言葉で説明しますと「仰いで天に愧(ハ)じず、俯して地に愧じず」が妥当するかと思います。ごまかしをしないということですが、神の住まう天に向かってごまかしをせず、地上でも人と人の関係において公明正大であるべきであるということでしょう。

(次号の5/15号につづく)


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2.神学部・小原克博教授の「建学の精神とキリスト教」第13回
キリスト教の基礎(5):・キリスト教と文化 -価値を巡る戦い-

インターネット授業をご覧下さい。

 

キリスト教と文化 価値を巡る戦い どのような葛藤があったのかこれについて次のような流れで講義されます。
1.キリスト教と文化
2.世俗文化との戦い
3.アメリカ文化における葛藤

<映像の中に出てくるパワーポイントの文字は添付資料をご覧下さい>

 


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新島襄と同志社についてもっと知ろう
深く学べば、母校の良さが見え、同志社ファンになる。

「同志社ファンを増やす会」モットーです
多田直彦
hgf02421@doshisha-u.net

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