校友のひろば【観劇記】 「殺陣師段平」 【壤 晴彦さん構成・演出・主演】
2月9日、霙の降る寒い日でしたが、1972年(昭和47年)経済学部卒業の壤 晴彦さんが主宰する
演劇倶楽部『座』の第38回本公演「殺陣師段平」を観に行って来ました。
壤さんは和物の芝居にこだわり、~その昔、日本人を優しくしたのは劇場でした~をコンセプトに
本当に日本らしいお芝居をいつも観せてくれます。
日本語を大切に、日本舞踊、舞台の音楽も生演奏で太鼓、鼓、横笛を入れた邦楽で、出演者の殆どが着物です。
今回の演目も、新国劇「国定忠治」や「月形半平太」で舞台の立廻りをつけた殺陣師 段平の物語で
映画や舞台で何度も色んな人が演じた役です。
文字も読めない段平ですが、求められる新しいリアリティーある殺陣を求めて葛藤する姿を描いています。
劇中劇で殺陣のシーンがふんだんに楽しめました。
殺陣師と言うと男の世界のようですが、それを支える女房や娘の話も盛り込まれ女優陣がいきいきと目立つシーンもありました。
主役の壤さんもご出身の関西弁が いかされた台詞で感情を込められ、やりやすかったそうです。
また、大阪から始まり、名古屋に行き、最後は京都が舞台になりますのでそれぞれの方言が面白く楽しめました。
同志社の方々には懐かしい知恩院の鐘の音を最後に聴くシーンもあり、本当に日本的な素晴らしい舞台になっております。
壤さんの言われる「芝居はLIVE、劇場に足を運び、生で観ていただかないとはじまりません」
と言う言葉を今日ほど感じた日はありませんでした。
素晴らしい舞台と感動をありがとうございました。
12日(日)まで新宿御苑のシアターサンモールで公演中です。
校友の皆様も是非、足をお運びになり生でお芝居をご覧下さい。
インタビュー/谷村和典〔1972年(昭和47年)文学部卒〕
文責/作村満明 〔1977年(昭和52年)法学部卒〕
写真/新田博伸 〔1977年(昭和52年)法学部卒〕
【特別割引料金】
東京校友会会員(同伴者を含む) 4,500円 (一般 5,500円)
電話やメールでの予約時、当日受付も対応可。
本番前のリハーサル風景








終演後のアフタートークショー 右側は、音楽監督の西川啓光さん

終演後のインタビュー

1972年(昭和47年)卒業の同期生3人で 左から神内一憲東京校友会副会長、壤晴彦さん、谷村和典東京校友会常任幹事


