同志社東京校友会

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同志社45東京クラブ 同志社45東京クラブ

年次会活動

同志社45東京クラブ

実施日:2013年11月8日(金)~9日(土)
参加者:岸本、竹尾、若園、藤本、俣野、小関、沼田、谷垣、金屋、鈴木、稲垣、寺戸、森、福島、竹村、奥田 計16名 (男性11名、女性5名)

 我々45東京クラブは結成時より新島襄、八重の足跡を訪ねる旅を企画してまいりました。はじめに英学校創 立の地であり終焉の地でもある京都をめぐり、次には安中の旧宅、そして昨年はアメリカへの渡航の地函館を訪問してきました。今回はその締めくくりの旅とし て八重の故郷会を訪ねました。旅の行程は、11月8日午前8時30分東京駅に集合し東北新幹線で郡山へ。レンタカーに分乗して一路新島八重の故郷会津若松 に向かいます。鶴ヶ城、八重生誕の地、御薬園を見学後、東北の名湯「瀧の湯」に宿泊。翌日は大河ドラマ館、山本家墓所大龍寺を見学して、白虎隊自刃の地飯 盛山へ。その後秋真っ盛りで紅葉の美しい裏磐梯をドライブ、五色沼散策後郡山に戻るといったコースです。

 晴れ渡った東京を9時発の東北新幹線に乗った16名は予定通り10時過ぎに郡山駅に到着。郡山は曇り空で したがレンタカー4台に分乗し、猪苗代湖の湖畔を左手に見ながら車を走らせ、約1時間で昼食処強清水の蕎麦屋さんに。会津蕎麦と珍しい饅頭の天麩羅などを 賞味しました。昼過ぎには会津若松の鶴ヶ城に到着し、ここからはボランティアガイドさんに鶴ヶ城を含め会津市内を案内して頂きましたが、ガイドの成田さん は同志社担当とのこと。同志社関係の方が何組も会津を訪問されているため、担当になられたそうです。
さあ「鶴ヶ城」です。藩祖保科正之以降明治維新まで会津松平家の居城であった城も戊辰戦争では戦場になり、 薩摩を中心とする西軍の猛攻に約1ヶ月持ち堪えますがついには開城します。ガイドさんに櫓やお堀を案内され攻防戦の様子を話して頂くと当時の壮絶な状況が 浮かんできます。開城前夜城内の壁に山本八重が刻んだ「明日の夜はいづくの誰かながむらん慣れし御城に残す月かげ」、どんな想いで詠んだのでしょう。現在 の天守は昭和40年復興再建され、更に平成23年には黒瓦から元の赤瓦葺きに復元されています。

 次ぎにお城から数分の「八重生誕の地」に向かいます。学校法人同志社による生誕の地碑があり、実際の生家 跡は駐車場になっていました。車で少し走りますと「御薬園」です。松平氏が領民を疫病から救うため薬草園を作り、朝鮮人参などを試植したのが始まりで、そ の後小堀遠州の流れをくんだ心字池を配した回遊式庭園となり、現在国の名勝に指定されています。

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このあと「会津酒造歴史館」を見学、お酒の試飲をしたのち本日のお宿東山温泉「瀧の湯」を目指します。奥羽 三楽郷と数えられる東山温泉は会津の奥座敷として発展し、湯川沿いには多くの温泉宿が並んでいます。5時過ぎに到着し、湯川の清流の音を聞きまた紅葉を眺 めつつ露天風呂に暫し浸かり今日の疲れを癒しました。
夜の食事はカラオケが入っての宴会になり、皆さんからお得意の歌を披露して頂きましたが、特に本邦初公開、あでやかな浴衣姿の踊りも入ってのにぎやかな大宴会になりました。その後も部屋に移っての二次会で遅くまで賑わったことは説明するまでもありません。

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 次の日は朝から快晴となり、9時前に旅館を出発し「大河ドラマ館」を目指します。NHK「八重の桜」はそ ろそろ大詰めですが、前半の会津を舞台にしたセットなど思い出される舞台などが揃っていました。次ぎに訪問したのは山本家の菩提寺になる「大龍寺」で、あ ちこちに分散していた山本家のお墓を新島八重は亡くなる1年前にここ一箇所に纏めたのですが、先祖と故郷会津への強い想いがあったのでしょう。こちらでは 住職の奥様から手作りのお漬物を賞味させて頂きました。ちなみにお寺で飼っているワンちゃんの名前は七五三太とのことでした。

 大龍寺から少し車を走らせると小高い「飯盛山」見えてきます。白虎隊自刃の地でありお墓には150年経過 した今も香煙が絶えませんでした。彼らが自刃した理由も、城が燃えていると見誤った後世の言い伝えとは異なり、もし敵に捕まると藩主や先祖に申し訳がない との一心で自刃の道を選んだ、と生き残った飯沼貞吉が遺した「顛末記」にあるとのガイドさんの説明でした。

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 このあと新たに建てられた広大な元会津藩校「日新館」を見学し、一路「磐梯山」を目指します。会津と磐梯 山を結ぶゴールドラインを走ると山全体が色鮮やかな黄葉に包まれた光景に圧倒されました。錦秋の磐梯高原に堪能したあと、星野リゾート裏磐梯ホテルにて昼 食を済ませ「五色沼」へ。シーズンでもあり多くの観光客に囲まれつつ紅葉したもみじをバックに記念写真です。少々急ぎ足で沼周辺の散策とはいきませんでし たがくっきり見えた磐梯山に満足し、名残惜しい会津路をあとにしました。

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 最後に訪れた日新館に掲げられていた「什の掟」(ならぬことはならぬものです)を守り、真面目で実直、我 慢強い郷土の気質を備え、自分の信じる道を貫き通した八重を育てた会津の心に触れた旅でした。事故もなく今年の歩こう会行事はこの旅で全ての予定を終了い たしました。来年も多くの方の参加をお待ちしています。

文責・写真 奥田展也(45経済学部卒)

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