同志社東京校友会

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すみれ亭 句会 すみれ亭 句会

サークル活動

すみれ亭 句会

『すみれ亭句会』15周年記念吟行句会

 

時:10月2日(火)

場所:駒場 旧前田邸和館

 

台風一過、絶好の秋の一日。我が句会も15周年を迎え、今日はその記念吟行句会である。

集合場所は、京王井の頭線『駒場東大前』10時である。

 

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2名の方が出られなかったが、全員時間前に元気に集合した。

今日の句会は、『旧前田邸和館』であるが、その前に先ずは「駒場野公園」を散策した。

 

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ここは、元筑波大跡地であり今もその面影が残っている。

周囲は住宅地になってきているのに、こんな自然が残っていることに驚きを感じる。

秋の野草を見ながら、井の頭線を越えて旧前田邸に向かう。

 

広大な敷地に入ると、ヒマラヤ杉が迎えてくれるので、これまた驚きである。

この日は台風の後だったので、栗の木はじめ多くの木が枝を折られていた。

 

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敷地内の『日本近代文学館』で昼食をし、その後、丁度文学館で開催されていた

「浅草文芸」をテーマの展示を観、解説を早稲田大の金井景子先生よりお聴きした。

浅草に川端康成が積極的に関わっていたことなど初めて知ることであった。

 

さあ、今日の本題の句会は旧前田邸和館が会場である。そこで句会ができたことは大きな喜びであった。

 

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洋館も見たいのだが、生憎この日は改修中で見学できなかった。

是非、近く見たい建物である。勿論、和館も伝統ある建物である。

 

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今日は特に兼題はなく、それぞれが自由2句投句せよということであった。

従い、今日の吟行で感じたことを句にしていったわけであるが、以下の6句が特選に選ばれた。

尚、句会の初めに倦鳥先生より、前回に続いて「子規の俳句」について講話があった。

子規が身近な事柄を俳句に取り入れていったお話は、

今後のぼくらの作句に大いに参考になりそうである。

 

特選1  蚊にくわれ銀杏の実くさし前田邸   信貴

特選2  蜆蝶ふわりふわり駒場園       西風

特選3  駒場へ来て文学談義秋暑し      黄雀

特選4  狭庭になにか急かるるこぼれ萩    晶子

特選5  取り取りの木の実落し嵐去る     和代

特選6  巨木朽ち団栗いまだ青きかな     らうら

 

夜の懇親会は、東大キャンパス内のイタリアン料理で打ち上げられた。

 

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その席で、今回15周年の記念句集『今出川』ができるまでの苦労話を河童がした。

ワープロ入力、プリント、製本、発送どれをとっても創意工夫が必要であり、

気の抜けないものではあったが、どれも楽しく作業ができたことは嬉しいことであった。

 

美味しい、イタリー料理に花が咲き赤ワインのボトルも大分抜いたところでお開きとなった。

 

                                                                                            (文責 諏訪河童)

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