同志社東京校友会

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同志社東京40会 佐倉の旅

 時折、小雨降る中、午前10時半過ぎ、「京成佐倉駅」に東京40会の7名が集まる。
 駅前からバスに乗り、「川村美術館」へ向かう。

<川村美術館前で>
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 入口のゲートをくぐると、池を囲む広々とした庭園が素晴らしい。森の中の美術館である。
 館内に入ると、レンブラント、ピカソ、シャガール、ルノアール、横山大観、上村松園等々、それこそ著名な画家の絵が迎えてくれる。また、この美術館の目玉ともいうべき、「ロコスの壁画」をじっくりと瞑想しながら鑑賞する。なんだか、癒しが得られる。
 別のホールでは、20世紀のパリで活躍した芸術家達がムルロエ工房(版画工房)で制作したマティス、ピカソ、ミロ等のリトグラフ作品も多数観る。ここから、バスで「佐倉城址公園」に行く。昼食後、2名の現地ガイドさん(校友のお蔭で事前手配)により、佐倉を散策ことになる。

<国立歴史民俗博物館前で>
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 城の名残の土塁や空堀が歴史を伝える「佐倉城址」(初代城主:土井利勝)の遊歩道、一ノ門跡、二ノ門跡、本丸跡と、歩く。

<佐倉城址公園の桜>
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<案内人の説明を聞く>
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 ほぼ満開のソメイヨシノやオオシマザクラ(2014年11月26日に、新島襄横浜港帰国140周年に記念植樹された桜)の花を楽しみながら、城址公園を後にして、竹林に囲まれた古道(ひよどり坂)を上がって、「武家屋敷」に至る。

<竹林を歩く>
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<武家屋敷を訪れる>
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 江戸時代後期の佐倉藩士の住まいで、居住する藩士の身分によって、大屋敷、中屋敷、小屋敷に区分されているが、どの屋敷も材料・規模ともに必要最小限に作られた質素な造りの中に、当時がしのばれる。
 その後、「くらやみ坂」を下って、佐倉の総鎮守、「麻賀多神社」(堀田正睦の造営)の境内へ。この神社は佐倉藩士や藩民たちの拠り所であったという。

<以下はガイドさんの説明>
 この神社には、木村隆吉(佐倉藩士)の碑が境内にある。彼は佐久間象山の孫弟子であり、死ぬまで幕府方についた侍であったこと。特筆すべきは、新島襄が「快風丸」に乗って函館に行ったときに、武田斐三郎(五稜郭の設計者)の「武田塾」を訪れ、木村隆吉の行方を聞いたところ、彼はすでに江戸に帰ってしまっていたので、ひどく落胆したという。
 二人のガイドさんと別れて、最終目的地?の蕎麦屋で、隣町に住む校友一人が加わり、夕食会を開く。今日一日の「佐倉の旅」をお店の若女将に言うと、彼女は「うちのお父さんが長嶋茂夫と同級だよ。あそこに掛けている写真に長嶋が映っているよ。」と言い始めるので、近づいて見てみると本当だ。なるほど!
 夜も7時を回ったところで、お開きにし、京成佐倉駅から帰路につく。心配された天気も問題なく、佐倉の人々と桜にも歓迎された充実した小旅行の一日となる。

文責:中山捷介
写真:宮野



日帰りの旅・日本の原風景遺産巡り前半三コースを終えて
 川越、水戸、佐倉と近郊の歴史ある町並み、文化遺産を訪ねる日帰りの旅は、いずれのコース共、ガドさんにも恵まれ、総花的な観光地巡りとは異にする歴史の重みを刻むことが出来ました。目から鱗のくて新鮮な逸話、興味深い歴史の裏話などなど…
 とりわけ、4月コースの今回、佐倉藩士 木村隆吉と新島襄との親交のくだりは興味津津といったとろです。
 企画段階から参画願った各エリアの、武藤さん、中段さん、岡崎さんありがとうございました。
 さて後半はエリアを関東甲信越に広げ、日本の原風景大自然を巡る旅です。
 5月コースは「遥かな尾瀬」ご期待ください。

(世話人)

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