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第203回 変わりゆく東京駅八重洲方面

第203回 変わりゆく東京駅八重洲方面

 

日時:2023年1月16日(月)午前10時

集合場所:JR東京駅八重洲北ロ改札

案内人:宇野(S53年商)   サポーター:成瀬(S43年商) 吉川(S43年工)

天気:雨   参加人数:22人

 

〈コース〉

東京駅⇒TOKYO TORCH⇒常盤橋公園(渋沢栄一像)⇒日本銀行⇒福徳神社(初詣)

⇒熈代勝覧(複製)(三越前駅コンコース)⇒昼食⇒日証館(渋沢栄一邸宅跡地)⇒東京証券取引所

⇒銀行発祥の地⇒高島屋⇒アーティゾン美術館⇒東京ミッドタウン八重洲  約5㎞

 

小雨降るなか、東京駅八重洲北ロ改札前に20名が集まりました。

本日の初参加の藤井(S54年商)さん、多々良(S54商)さん、富永さん(S54法)、

福田さん(S55工)、に自己紹介をしていただき、早速に出発しました。

 

東京駅の日本橋口を出て、既に完成営業しているTOKYO TORCH Terraceの前ヘ。

十年ほど前まで同志社東京サテライトキャンパスのあった日本ビルヂングが、

取り壊しのため覆いがかけられています。

ここに日本一の高さ(390m)のTorch Towerが2027年に竣工するのです。

 

道路を渡ったところに、渋沢栄一の銅像がありますが、朝倉文夫の作で、

台東区谷中の朝倉彫塑館(朝倉文夫のアトリエ兼自宅)は、以前当会で訪問しました。

渋沢は来年発行の一万円札の顔でもありますが、新島の同志社大学設立の募金活動に対し、

六千円という日本人最高額の寄付をした、同志社にとっては恩人といえる人物です。

 

 

常盤橋を渡ると、千代田区大手町から中央区日本橋に入ります。

 

日本銀行の重厚な建物は、東京駅赤レンガ駅舎と同様に辰野金吾の代表的作品です。

 

 

その先の常盤小学校には、昭和初期の校舎に二宮金次郎の像があり、

我々世代にとっては懐かしく親しみを感じます。

 

 

日本橋本町の一角は江戸時代からの薬問屋街です。今も製薬会社が多数あり、

ここから日本を代表する薬品メーカーも出ています。

 

次に、ビルの谷間にある福徳神社で初詣。それぞれに良い年となるようにお願いしました。

 

 

その後、三越前駅地下コンコースの熈代勝覧(きだいしょうらん)を見学。

1999年にベルリンで発見され複製の展示ですが、

江戸中期の日本橋の街の賑わいが描かれています。

千人以上の人々が登場する10mを超える絵巻物です。

 

そして昼食後、日本橋に再集合。午後から2名が参加。

うち、坂野(S55年商)さんは初参加のため、自己紹介をいただきました。

 

日本橋の上を通る高速道路は現在地下化の工事が進められています。

完成はまだ少し先、2040年だそうです。

青空を取り戻し、川べりにはカフェなど、人々の憩える空間となる予定です。

 

銀行発祥の地は、日本最初の銀行、第一国立銀行があったところで、

その頭取室に新島襄が渋沢栄一を訪ねたことがあります。

以前、丸本先輩(東京新島研究会)が新島襄の日記から東京での足跡を辿って教えてくださいました。

寄付のお礼に伺ったものと推察されます。

 

日本橋高島屋やアーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)など、

ここ数年に生まれ変わった高層建築の前を通り、本日の終着地点へ。

 

東京ミッドタウン八重洲は、六本木、日比谷に続く三番目のミッドタウンで、

今年3月にグランドオープンします。TOKYO TORCHと同様に、小学校が入り、

高層階がホテル、中層階がオフィス、低層階が商業施設となります。

地下2階のバスターミナルは昨秋に先行オープンし、

地下1階から八重洲地下街につながっていて、そこからそれぞれ帰路につきました。

 

 

近年、東京の各ターミナル駅周辺の再開発が盛んになっています。

高度成長期の車中心の効率重視から半世紀を経て、狭い土地に高層化は避けられないものの、

人が憩える空間と賑わいを取り戻そうとする方向性を感じます。

これからも東京を探索して楽しみたいと思います。

(宇野 記)